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#22-UFO研究発表のその後

 さて、このブログで書かれている留学記はリアルタイムで撮影した写真とか入手した土産などを基に書くこともあるのだが、活字や映像で記録しているような資料が手元にないために大半は当時の記憶だけを頼りにしている。
 そのため一応の自分ルールとして、たとえ画期的だった出来事でも断片的にしか思い出せないようなことやあまり思い出したくないようなことは書かないようにした上で、気が向いた時に書いているのだ。

 因みに、明確な出典がないのを良いことにあからさまな捏造や誇張はしていない。そういう要素を入れたところで最終的には辻褄が合わなかったり、そもそもの発想が貧困だったり、読み物として面白くならないといったボロが出るのは明白なので、この先も書くことはない。


 しかしこの年末、大掃除をしたときに押し入れを漁っていたらなぜか当時の日記が出てきた。
 リアルタイムで日記を書いた記憶はなかったことので意外に思いながらページをめくってみたのだが、日記といっても毎日欠かさず書いていたわけではなく、どうも突発的に思いついて書いた割にはかなり早い段階で飽きてしまったようで、ランダムにほんの数日程度のことしか書いていなかった。そのため、書いた記憶がなかったことに勝手に納得した。


 さて、話は若干変わる。
 このページでは、Cuernavaca(=クエルナバカ)の日本語語学校で日本語を学ぶメキシコ人の生徒さんたちと初めて知り合って国際交流を目的としたBBQパーティとあいなったわけだが、終了後になぜかUFO研究家によるUFOの研究発表映像を延々と見せられてしまい、すっかり混沌と混乱と狂熱の渦に巻き込まれた顛末を書いた。

 で、研究発表の内容は大して覚えていないという書き方で端折ってしまったが、上述の日記にはこの日のことがけっこう詳細に書かれていたので、せっかくなので訂正も兼ねて追記として書いてみる。



 まず、BBQも含めてトータルで行われた場所は、クエルナバカからバスで30〜40分ほどのところにあるTepoztlan(=テポストラン)という村落だったことがわかった。
 テポストランに関してはこのページの中盤にも書いているのだが、確かにここは都会ならではの喧騒や煩わしさを忘れさせるほど素朴な趣を残すところなので、かなりの郊外という書き方には勝手に納得できた。しかしこの後もテポストランへは何回か訪れたにもかかわらず今まで直接的にこの時のことを思い出さなかったのは、開催場所がテポストランの中でもけっこう奥まった場所だったと思われることと、少なくともこのパーティのカリキュラムに参加者全員でテポストランを観光するようなイベントが無かったからだろう。

テポストラン-Tepoztlan
クエルナバカ郊外にある素朴な村、テポストラン。全体的にゆったりとした佇まいなので、ボーッとしているだけでも居心地は良い。クエルナバカやメキシコシティからのアクセスも良いため、周辺住民の間でも手頃な観光地として人気の場所である。



 そして、このUFO研究家の素性もそれなりに書いてあった。

 この人はいわゆる自称のレベルではなく、少なくともメキシコの業界筋でもけっこう有名な方らしい。
 メキシコにおいてUFO研究家という肩書きにどれほどの社会的地位があるのかは知らないが、少なくとも家族を養っているわけだからそれなりに需要のある仕事なのだろう。今となっては名字すら覚えていないので調べようがないのだが、もしかしたら『ムー』の編集部あたりに「テポストランに住むUFO研究家を知ってますか?」と聞いたら「ああ、あの人ね」と返されるくらいの知名度はあるのだろうか。


 更にテポストランに住んでいる理由も書いてあったのだが、ただでさえメキシコはUFOの目撃情報例が他のエリアより多い上、テポストランは国内でも更にUFOの目撃例が多い場所らしいので研究のために住んでいるらしい。
 因みにGoogleで「Tepoztlan ovni(=オブニ。スペイン語でUFOのこと)と検索しようとしたら、「Tepoztlan o…」まで入力したら「Tepoztlan ovnis(複数形)という予測ワードが表示されたので、専門家や精通している方々だったら普通に知っていることなのだろう。

YOUTUBEにあったテポストランで撮影されたらしいUFOの目撃映像の一つ。「tepoztlan ovnis」もしくは「tepoztlan UFO」で検索すると関連動画がけっこう出てくる。



 さて、肝心の研究発表に関してだが、該当のページでは、
 「別に内容がトンデモ説ばっかりだったとか意図的に洗脳させるような要素が多かったとかではなく……」

 ……と書いてしまったが、日記を読んだ限りでは180度撤回せざるをえない



 日記によると、この発表では「そもそもUFOって何?」とか「UFOって本当にいるの?」というようなビギナー向けの講釈は一切無く、むしろ「わざわざ説明しなくても一般常識としてUFOが存在することくらいみんなわかってるよね?」というような前提で行われていたらしい。

 で、基本的な構成としては彼が撮影もしくはどこかから入手した写真をOHPみたいな機械を使ってスクリーンで見せて、その都度「これは○○年に××で撮影されたものです」というような紹介をし、不自然に写る点とか物体みたいなものを指しては「これがUFOなのです」という解説がメインだったようだ。
 
 彼が紹介した写真類はどれも、言ってみれば「よくテレビとかで紹介されがちな目撃証拠の写真程度のクオリティ」ではあったのだが、どうも彼の場合はUFOの存在と目撃したとされる日時から近い未来に起きた国家レベルでの悪しきことをかなり強引に結びつけた論調に終始していたようだ。


 というのも初っ端にとある目撃写真らしきものを見せて一通り解説したのだが、彼曰くそれを撮影した翌日にNASAの時計が狂ったらしい
 「NASA」などと言われてしまうと何となくイメージ的に「何かヤバそう」という感じはするが、仮に真実かどうかはさておいてもNASAの時計が狂うということの重大性とかそのUFOとやらとの因果関係を一切説明しないので、UFOバージンのぼくから言わせればのっけから爆走しすぎである。


 そんな不安をよそに、雲行きはどんどん怪しくなったことは読んで思い出した。

 他の写真を見せては「この直後にイラク戦争が始まった(イラン・イラク戦争なのか湾岸戦争なのかは不明)とか、別の写真を見せては「これが目撃された数日後にコソボ紛争が始まった」とか、挙げ句の果てには「この後に中国で地下核実験が行なわれ、その影響で10日後にメキシコで大地震が起きた(恐らく1985年のものを指していると思われるなど、もはやUFOの方がとばっちりを喰らってるようなことまでのたまっていた
 それ以前に、確率として年間でどれだけのUFOと思しきものが目撃されているのかの説明も資料もないし、そもそも戦争や紛争なんてものは、そうなるまでにいくつもの火種や問題などが積み重なってから初めて始まるものであって、無風状態からいきなり開戦することなんてまずあり得ないので、どうにも後付け臭が強いというか、何だか児童向けの『世界のなぞ・世界のふしぎ大百科』あたりからパクったかのような安っぽさを感じてしまう。

 もちろん当時のぼくのボキャブラリーから言えばこのようなことを一言一句はっきりと言っていたという確信はないが、自分しか読まない日記とはいえ当時でもかなりスペイン語が堪能だったクラスメイトのタツとヒロの証言として書いたことになっていたので、大まかには間違っていないだろう。


 結局のところ終盤までそんな調子で進んだのだが、遂に研究発表も終わりが近づいた頃。
 発表のエピローグとしてポール・マッカートニーが歌う『The Long and Winding Road』をBGMにベトナム戦争の悲惨な映像を流していた。しかもBGMのバージョンを聞いた限りではビートルズのオフィシャル音源ではなく、なぜかウィングスもしくはソロライブと思しき音源だったことは覚えている。
 個人的にはポール・マッカートニーにあまり明るくないので、もしかしたらオフィシャルのライブ映像とかから引用したものかもしれないが、今までの論調が論調だけに「ベトナム戦争もUFOと因果関係がある」と言いたいのだろう。少なくともジャッキー・チェン映画のスタッフロールで流れるNGシーンのようなオマケ演出とかではないと思う

 しかも、最近になってビートルズの中で最も反戦姿勢が強かったのはジョン・レノンではなく実はポールだったなんて話が聞かれるが、少なくともこの曲は、バンド内外で色々なゴタゴタがあって精神的にも疲れ切っていたことから、何をやっても達成した気がしなかった当時の心境を終点に行くことのない長くて曲がりくねった道のように喩えて創ったものであるとか、これまでの険しかった人生を表したなんて言われているが、、少なくともベトナム戦争について書いたわけではないのは明白である。まあ、歌詞の表現が抽象的なので解釈次第では戦争や天変地異にたとえても成立しなくもないが、この研究家の中ではUFOを宇宙パワーかなんかで地球に破滅をもたらす張本人扱いでもしているのだろうか。


 まあ、専門家がそう言っているのだから相応の資料や調査に基づいたものなのだろうし、本人も真剣に力説していた以上は相応の自信もあるのだろう。しかしぶっちゃけてしまえば「さっきからコイツ何言ってんの?」と思いながら見ていたと思うし、改めて今現在の感想は「こんな内容の研究でも生計建てられんの?」である。

 因みにぼくは、UFOの存在をハナから否定しているわけではなく、単純に“いるかいないかを考えるほど興味がない”というだけなのだが、少なくともUFOをそういう目で見る気は今後もない


 ……日記ではここで終わっていたが、それにしてもこんな斬新な内容でありながら一切記憶になかったのは、内容以上に「二次会のカラオケ感覚で初対面の人が作ったUFOのビデオを半ば強制的に見せられた」ことのインパクトが強かったからだろう。



 因みに追加修正として、「UFO研究家の家族とはそれっきりで終わっている」と書いてしまったが、どうやら日記によると、別の日本語学校で日本語を学ぶメキシコ人生徒との交流パーティにも夫婦で顔を出していたらしい。

 そのことに関してはこのページに触れているのだが、日記を読んでもこの二人が来たことはまったく憶えていないので、恐らく「うわ、あいつらだ」くらいに思って極力交流を避けていたのだろう。

 だとすると今さらながら「勝手に偏見を持って申し訳なかったな」とも思うので、もしまたメキシコに行くことがあったら先生に住所を聞いて菓子折の一つでも持ってお邪魔したいところだが、行ったところでまたあのビデオを見せられるのもアレなので、どうしたもんかとも思っている。


 まあ、実際にまたメキシコに行くことがあっても本当にお邪魔することはまずないと思うが。







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ジャンル : 学校・教育

tag : メキシコ留学体験記2 テポストラン UFO研究家 Tepoztlan The_Long_and_Winding_Road

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Author:800ランプ
ルチャリブレがきっかけでメキシコに興味を持つ。
20世紀末、突然そのことを思い出しメキシコへ。民間の語学学校で言葉を学びつつ、運の良さも手伝って浮世を忘れるほどの生活を満喫。
以降も帰国してはお金を貯めては渡墨し、また帰国してお金を貯めては渡墨ということを繰り返していたら、社会のレールから脱落したので日本に落ち着く。
しかし先日、わけあって現実逃避もかねてまた渡墨。今回の日記はそのときのもの。

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