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無報酬でMultimediosというテレビ局をステマする

 時間軸としてはこの留学記の頃で、全ての日程を消化して日本に戻った後のこと。
 帰国直後とあってメキシコ及びスペイン語に関するテンションも依然高かったことと、それに伴って音楽や映画、スポーツ以外の英語圏カルチャーにも興味を持ち始めていたのだが、後学も踏まえて何とかスペイン語圏のテレビ番組を日本でも手軽に視聴できないものかと考えていた。何度も書くようだが、この頃はまだネット事情も開発途上だったので動画をネットで閲覧するという発想がなかった時代だ。

 そこで自分なりに調べた結果、とあるケーブルテレビではスペインのテレビ番組を字幕・吹替なしで視聴できるということを知ったのだが、ただでさえ加入料とか受信料で月額10,000円以上かかる上、そのチャンネルは有料オプションだったので更に月額5,000円以上はかかったため、結局断念したことがあった。



 とまあ、何故冒頭にこんなことを書いたかというと、先日multimedios.tvというサイトに偶然行き着いてそのことを思い出したからである。
 検索してみたところ、これはメキシコ北部にあるヌエボレオン州の州都・モンテレイを拠点にしているローカルテレビ局のオフィシャルサイトで、ヌエボレオンだけでなく周辺の州でも放送されているらしい。
 当サイトでは一般のテレビ局の公式サイト同様、番組情報やタイムテーブル、一部を抜粋した過去の放送分の番組も見れるのだが、個人的にグッと来たところは通常の放送内容をサイトからでもリアルタイムで24時間観賞できることである。
 しかもストリーミング放送なので視聴のために個人情報やメールアドレスとかを登録する必要もなければ、視聴料も発生しない。もちろんアンテナやチューナーも必要ない。 とかく便利な時代になったものである。

 さすがに聞こえてくる言葉の大半は理解できないが、当時よく利用していたスーパーとか見覚えのあるソフトドリンクのCMを見て懐かしく思ったり、あっちのキャスターやナレーター独特のしゃべり方を聞いてそれに付随した記憶が戻ってきたり、出てくるお姉さん連中はみんな露出度の高い服を着ているのであらぬ期待をしてしまったりと、なかなか興味深い。言ってみれば、冒頭に思っていた願望が何年越しかで図らずも実現したわけで、何だか家にいながらにしてメキシコに住んでいる気にすらなれたりするのだ。


 そんなわけで最近ではこれをよくBGV代わりにしているのだが、気がつけば日本の深夜帯以外の番組は一通り目を通してしまった。

 大まかな一日のタイムテーブルは、朝から正午にかけてはニュースと情報番組、午後はニュースとバラエティ番組、夜ニュースとスポーツニュース、深夜はニュースとバラエティの再放送、ミュージシャンのPVといった構成のなので、ほぼ一日中ニュースを流していることになる。そのせいか、映画やドラマ、スポーツ中継といった番組はなさそうだ。
 しかもローカル局だけあって、扱うニュースは基本的にはモンテレイを中心としたヌエボレオン州及び近隣で起きた事故や事件と政治がらみがメインで、放送圏外で起きた事件はさほど取り上げている様子はない。
 またスポーツニュースにしても、ヨーロッパサッカーやアメリカ四大スポーツ、モータースポーツ等も取り上げているが、こと国内サッカーに関しては地元のチームを大々的に取り上げるあたりは、日本でいう民放局と差別化を図っているようだ。


 そんなある日、たまたま朝の早い時間に目が覚めたので何となく視聴してみたら、何やら賑々しい番組を放送していた。調べてみると『‪Acabatelo‬』というタイトルの番組で、対象年齢は恐らく小中学生向けのバラエティである。 時差を考えれば現地時間での放送時間帯は夕方である。

 今のところ最初から最後まで全て見たことはないが、というかわざわざこれのために早起きして見る気もさらさらないが、ぼくが見た限りでの内容は歌ありダンスありゲームありという良くも悪くも王道で古典的な印象を持ったが、出演者を見ていると楽しそうな空気だけは伝わってくる。
 ただ全体を通してとにかくユルくて能天気なので、世代や文化の違いを差し引いても大して面白くはないのだが、つい見てしまうのは怖いもの見たさに近い感覚だろう。

 で、この番組の出演者はそれぞれ司会進行・生バンド・アシスタントといった役割があるのだが、いわゆる番組独時の人気キャラも豊富に取りそろえているようなので、わかる範囲で該当動画をピックアップしてみた。





 メイクと体格以外のクオリティは総じて大雑把というのも個人的には一回りしてアリかなとは思ったが、そもそも日本のバラエティ番組ではピエロをキャスティングする習慣があまりないので、それだけでも新鮮な気がする。それにしてもオープニングの紹介映像で『シェー』にけっこう近いポーズをしているが、彼は赤塚不二夫作品に精通しているのだろうか。


【追記】
よくよく考えたらこのルックスは『The Simpsons』のクラスティが元ネタだろう。多分。


クラスティ
クラスティ(=Krusty the Clown)
アメリカの人気アニメ『The Simpsons』に出てくる人気コメディアン。お金に汚かったり人のギャグを平気でパクることもあるが、民衆の期待に応えるために下院議員になったことも。サイドビジネスで経営しているハンバーガーチェーン『クラスティバーガー』も大人気だが、衛生・品質管理等がかなり杜撰なため本人はまず口にしない。





 意図的に英語に似せた発音でしゃべっているので、北米人という設定なのだろう。

 男の方は見た目と名前からしてジャスティン・ビーバーのパロディというのはわかるが、女の役割が何なのか全く理解できない。そもそもこのスキットの何が面白いのかが全く理解できないのは、語学力とか異文化とか世代の問題なのだろうか。それだけにムカッ腹が立つことうけあいなのだが、別の動画では女の方が大がかりな松葉杖をつきながら演じていたシーンがあったので、プロ意識はそれなりに高いのだろう。


 こういうのを見ていると、本人には悪いが一歩間違えれば見た目も衣装も歌も振付も信じがたい馬鹿にしか見えないほど能天気なので、「言っとくけどおまえが思ってる以上に世の中は大変なんだよ!」説教したくなるのだが、やはりこんなキャラでも厳しいオーディションやレッスンを経て勝ち取ったと思われるので、「ちゃんと頑張っててエライな」とも思う。
 因みに彼女の名前を直訳すると『ヒトデちゃん』とか『ヒトデ娘』といったところなので、いっそのこと海を汚す人間をこらしめて侵略するために深海からやってきたとか、セリフの語尾は常に「~でヒトデ!」にするとか、ドサクサ紛れにコーヒーを飲むと酔っ払うといった設定を追加すればもっと人気が出るのではないだろうか。




 この人は番組独自のキャラではなく本業はモンテレイを主戦場にしているルチャドール(プロレスラー)のようだが、けっこう頻繁に出演していた。動画ではいかにもレスラーらしい力強さを強調しているが、別の日では一般から募集したであろう女性と公開お見合いみたいなこともやっていた。

 余談だが、モンテレイは昔から国内でもルチャリブレ(プロレス)人気がかなり高い地域ということもあって、ここで一定の人気と基盤を築けば全国進出しなくてもけっこう稼げるというようなことを聞いたことがある。そのため、モンテレイ拠点のローカルレスラー(特定の地区でしか活動しない、もしくはできないレスラー)の数は他の地区よりかなり多いとか。恐らく彼も地元では人気が高い選手なのだろう。

 ところで、リングネームを直訳すると“忍者の息子(英訳すると“The son of the NINJAとなるので調べてみたら、やはり父親は“El Ninja”というローカルレスラーだったらしい。個人的にはまったく聞いたことがなかったが、ローカルだからといって馬鹿にはできないのがこの業界で、親戚連中の多くも同業というルチャ一家で(※メキシコのプロレスはある種の伝統芸能のような側面があって、親戚も含めてファミリー全員がレスラーもしくはプロレス関係者という家庭環境は珍しくない)、しかも親戚の中には全国区で名の知れている超一流選手もちらほらいるようなので、なかなかなサラブレッドなご様子である(詳細はこちら。ただし英語)


 因みにメキシコの覆面レスラーというものは、それこそマスクを賭けた試合で負けない限りは無闇に素性を明かさないものだが、この人はこの番組でしれっとマスクを脱いで素顔と本名を公表したようだ。なので、現在でも本業でマスクをかぶっているのかは知らない。



 ……とまあ、見た限りでは上記に挙げた以外でも、マクドナルドのドナルドっぽい女のピエロとか段ボール箱をかぶった人とかサングラスとウサギの着ぐるみを身に付けて いるヨボヨボのじいさんという日本人の発想を超えたキャラもいるようなのだが、観覧客は総じてノリが良く、好意的な声援を送ったり演者にあわせて一緒に踊る者もたくさんいるし、YOUTUBEで検索したら関連動画が腐るほどアップされているので、この番組はテレビ局のイチオシなのだろう。個人的には本当に大して面白いとは思っていないが、ハッパの力を借りてもいいのであればそれなりに楽しめそうな気がする。

 ともあれ、この番組に限ったことではないが少なくともスペイン語を勉強している人にとって、このサイトは良い教材になると思う。ネイティブの会話スピードや言い回しなどは台本のある映画やドラマよりも現実的なはずだし、CMを見れば国民の嗜好やメンタリティなんかを漠然ながらも判断できるので、リスニングや見聞という点でも見て損はないはずである。


 因みに生放送の視聴方法は、メニューバーの「EN VIVO」をクリックしてからしばらく待てば見れる。またmultimedios.tv以外でも、傘下であろうAltavisionでもライブで番組が視聴できるし、探せば他にも同じサービスを提供しているテレビ局はあるだろう。

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テーマ : メキシコ
ジャンル : 旅行

tag : メキシコのテレビ モンテレイ Monterrey Acabatelo Estrellita_del_Mar Regalito El_Hijo_del_Ninja Multimedios.tv ルチャリブレ

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Author:800ランプ
ルチャリブレがきっかけでメキシコに興味を持つ。
20世紀末、突然そのことを思い出しメキシコへ。民間の語学学校で言葉を学びつつ、運の良さも手伝って浮世を忘れるほどの生活を満喫。
以降も帰国してはお金を貯めては渡墨し、また帰国してお金を貯めては渡墨ということを繰り返していたら、社会のレールから脱落したので日本に落ち着く。
しかし先日、わけあって現実逃避もかねてまた渡墨。今回の日記はそのときのもの。

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