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Cuernavaca(クエルナバカ)-再会と再会と再会<前編>

現在位置
クエルナバカの位置(クリックで大きくなります)
(※クリックで拡大します)


グアナファト(クリックで大きくなります)
クエルナバカ(Cuernavaca)
首都・メキシコシティの南に隣接しているモレーロス州の州都。
一年中気候が良い常春の町として知られていて、近隣に住む富裕層の別荘地としても人気が高い。昔は国内でも治安の良い場所の一つだったが、近年は悪化傾向にあるとかないとか。
人口:約33万人 標高:1,510m


 兎にも角にも、約2週間ぶりのCuernavacaである。
 2週間では大きく変わることもないが、やはり最もなじみのある街だけに、他では味わうことのなかった安心感があるのは心強い。

 というか、それにしてもここは暑い。
 今まで訪れたエリアはどこも標高が高かったせいかどこも肌寒く、日中でも長袖でじゅうぶんなほどだったが、さすがここは常春だけあって半袖でないと辛い。

 とりあえず戻ってきた旨を現地在住の知人・マヌエルとルシアに連絡してみた。すると、マヌエルは今日一日予定があるので明日会うことになり、ルシアとは一緒に昼食を食べることになった。

 そういえば、入国してから数日はここで過ごしたが、散策らしい散策はしていない。次回はいつここに来れるかは全く以って未定なので、がっつりと見ておこう。

Palacio de Cortes_cuernavaca.jpg
クエルナバカの象徴的建造物・Palacio de Cortes(=コルテス宮殿)

クエルナバカの聖堂(クリックで大きくなります)
クエルナバカの聖堂

クエルナバカのソカロ(クリックで大きくなります)
クエルナバカのZocalo(=ソカロ<中心広場>)


 初めてここを訪れたのはもう10年近く前だが、あの頃と大きく変わったところはないにせよ、やはりミクロな範囲ではけっこう変わっている。地元でも有名だったバーがファストフードに変わっていたり、ネットカフェや携帯ショップが急増していたりするのは、やはり時代の流れだろう。

 その中でも個人的に最も印象的だったのは、当時セントロのド真ん中にあった「MOMIJI」という日本食レストランが潰れていたことだ。
 ここは当時の『地球の歩き方』にも載っていたほど有名だったのだが、正直ここは外国の日本食という条件を差し引いても大半の料理がクソマズで、唯一まともに食べられたのは「RAMEN」と称したしょうゆ味のサッポロ一番だったようなダメレストランだったのでむしろ潰れて当然だったのだが、思えばマヌエルともルシアともここで開かれた国際交流的なイベントで知り合い、何回かそこで食事をしたことを考えると、少々感慨深いものがある。


 ……いや、ないな。

 当時のクエルナバカにはここ以外にこれといった競合相手がいなかったから、味は二の次でも「日本料理」というだけで経営できたのだろうが、今となってはここよりもだいぶまともな同業が進出してきたことで、現地の人間にもここの料理は不味いことがバレただけの話だろう。

 何だかんだでルシアとの待ち合わせ時間になった。
 先ほどの電話では、クエルナバカ郊外にある日本食レストランで待ち合わせることになっているのでタクシーで向かうことに。運転手に教えてもらった店の名前を告げたら「ああ、あそこか」とすぐにわかったので、地元でもそれなりに有名な店なのかもしれない。
 とりあえず時間どおりには着いたものの、ルシアはなかなか来ないので先に注文をすることに。メニューを見たら寿司やてんぷら、うどん、そば等、けっこう雑多に扱っているようだ。その中で、海鮮巻き寿司みたいなやつが値段も手ごろだったのでそれを注文。それと、メニューに書かれていた「MISOSIROは味噌汁の誤植だろうと推理したので注文してみたら、ウエイターもはっきりその口で「MISOSIRO?」と発音したので、場合によっては白味噌がそのまま出てくる可能性も否定できない。

 数分後、ウエイターは注文した料理を運んできてくれた。

海鮮の巻き寿司

 中身の具はエビ天もどきとカニのすり身っぽいやつ、アボカドに瓜っぽい野菜という組み合わせ。要はカリフォルニアロールだ。因みに右上にある添えつけの漬物は、ニンジンとセロリだ。

 そして巻き寿司をテーブルに置いた後に、調味料も並べてくれた。

海鮮寿司に付いてきた調味料(クリックで大きくなります)



 ……いや、これでどうしろと?


 まさか寿司を頼んでケチャップとチリソースを出されるとは、正に青天の霹靂である。
 いくら外国にいるとはいえ、さすがにお箸の国で育った日本人である以上これらを使うことはアイデンティティの崩壊につながる。ここは「Noと言えない日本人」を返上し、日本人の魂であるせうゆを頼まなければならないだろう。

 ぼく:「あの、醤油もらえるかな?」
 ウエイター:「その赤いボトルが醤油です」
その赤いボトル

 ……だったら最初から醤油さしに移し変えろや!
 醤油さしがなかったらせめてそれっぽい器を作れ!


 因みに懸念されていた「MISOSIROは普通の味噌汁だったので一安心。味はあさげと変わらない。

 「チッ、ここのオーナーは絶対日本人じゃないな。何もわかっちゃいないんだから、まったく!」と憤りつつ適当に食べていたら、ようやくルシアがやってきた。その後は今回の旅行のことやクエルナバカの変動、昔の思い出話などを雑多に話していた。

 少し横道に逸れるが、基本的にメキシコ人は楽天的で、良くも悪くもプラス思考、何事も「何とかなる」の精神で困難を乗り越える(または回避する)人種である。聞くところによると、世界で最も自殺率の低い国はメキシコなのだそうだ。つまり、それだけ悩まずに明るく行こうと考えるお国柄だ。

 しかし彼女はこの点においてだけはメキシコ人らしくなく、極度のペシミストという面を持っている。話題が彼女の近況になるとやや雲行きが怪しくなり、グチや不満タイムになった。
 最初のうちは「給料が安い」程度の内容だったが、やがて彼女に何らかのスイッチが入ったようで、

 「これ以上ここにいてもつまらない」
 「今さらここには新しい発見もない」
 「今すぐにでもここから出たい」
 「かといって他に行くところもお金もないし、新しいところで仕事がすぐに見つかるとも限らない」
 「今の仕事もいつクビになるか分からない」
 「何もかもがつまらない」


 など、気の滅入るフレーズ連発するものだから、思わずぼくの額にも縦線が7本くらい入ってしまった


 食後、ルシアは気を取り直したのか、「今から妹の家に行ってみない?」と提案してきた。

 この妹とはルシアと知り合った頃に一度だけ会ったことがある。ガッチリ&ポッチャリ系が大半を占めるメキシコ人にしてはかなりのスレンダー型で(かといってルシアがそれに該当しているわけではないが)、ファッションセンスも他にはない独特さと洗練さがあった。今思えばアブリル・ラヴィーンを思わせるカッコよさを持っていたと記憶している。

アヴリル・ラヴィーンアヴリル・ラヴィーン(‪Avril Lavigne‬)
1984年生まれのカナダ人シンガー。2002年リリースのデビューアルバム『Let Go』は世界で大ヒットし、以降もヒット曲を連発。かつては世界で最も稼ぐ女性歌手と言われた。並行して自らファッションブランドを立ち上げており、若者のファッションリーダーとしても注目されている。自身が小柄なこともあって日本でも彼女のファッションは人気となり、アヴリルを気取るギャルも多いとか。



 しかしながら、憶測で書かせていただくと彼女からにじみ出る知性というかオーラはコートニー・ラブと同じにおいで、なお且つかなりの大酒飲み&青木雄二ばりのヘビースモーカーというやさぐれっぷりもかなり際立っていたのでぼくはかなり敬遠していたのだが、この何年かでどう変わったのを見てみたいという興味もあったので、一緒に行ってみることにした。当時は実家暮らしだったが、現在はセントロ近くのアパートに彼氏と同棲しているそうだ。

Courtney Loveコートニー・ラブ(Courtney Love)
カリフォルニア出身の女優兼シンガーだが、なんと言ってもあの伝説のオルタナバンド
「Nirvana」のボーカリストだった故・カート・コバーンの妻として有名。10代の頃はストリッパーとして日本やアイルランドで働いてたり、自身の無修正裸体画像を能動的にネットで流すなど規格外のアバズレとしてもおなじみ。




 そして妹のアパートに到着。ルシアが部屋のチャイムを鳴らすと、本人が現れた。
 特にメキシコの女性は概ね太りやすいので、年を取ったり出産するとでっぷりするケースはよくあるのだが、相変わらずスレンダーな体形を維持し、ファッションセンスもあの頃と一緒だ。もう30を過ぎているはずだが、大学生と言っても信用してしまいそうだ。

 向こうはぼくのことを覚えていたようで、ぼくを見るなり「あら、お久しぶり。元気だった?」みたいな言葉をかけてくれたが、口にチュパチャプスをくわえながら話すものだからかなり聞き取りづらいところや、ノーパン状態でローライズのデニムをルーズに履いているものだから、背を向けると常に尻の割れ目がバッチリ見えているところ「最近飼い始めた」というげっ歯類っぽいペットに躊躇無くそのチュッパチャプスを餌として与え、徒に虫歯を誘発するところも当時のイメージのままだ。

この先虫歯に悩まされるであろうげっ歯類のペット(クリックで大きくなります)
映りは悪いが、この先虫歯に悩まされるであろうげっ歯類のペット



 見た目こそ昔と同じものの、話してみると明らかに酒とタバコのせいで声色は以前にも増してハスキーボイスになっており、招かれたリビングのテーブルには当たり前のように飲みかけのウイスキーのボトルと吸い殻がこんもりたまった灰皿が置かれ、隣の寝室では上半身の殆どがトライバル柄タトゥーで染まっている彼氏が半裸姿でテレビを見ているという、これ以上ないやさぐっれぷりを堪能してくれた。
 彼女には申し訳ないが、この人は煮しめた風邪薬の製造・販売業務で生計を立てているのかな? と思いきや、十年選手のコックさんというのだから、人は見かけによらないものだ。

 その後は3人で適当にくっちゃべっていたのだが、妹が言っていた「Quiero ir a Cancun(=カンクン<国内最大のリゾート地>に行きたい」以外はまったく記憶にないほど薄い会話をしていたら、ルシアは別件で帰宅、妹はこれから仕事というのでその場で解散した。

 さて、別れたはいいが時間はまだ夕方だ。ホテルに戻るにはまだ早いが、かといって時間を潰すアイデアも浮かばない。
 とりあえずソカロのベンチに座り、このエアポケットからどう抜けようかと思っていたら、後方からぼくと名前と同じ発音が聞こえてきた。

 振り向いてみると、そこには見覚えのある顔があるではないか。

 「久しぶりだな。いつメキシコに来たんだ?」

 そう言って握手を求めてきた男は、マヌエルやルシア同様ここで知り合ったネイティブの友人の一人、ホルヘだった。もうだいぶ前から音信は途絶えていたので今回の旅行は彼には告げなかったが、まさかこんな形で再会するとは。

 <次回へ続く>




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tag : メキシコ旅行記 クエルナバカ Cuernavaca Palacio_de_Cortes コルテス宮殿 アヴリル・ラヴィーン コートニー・ラブ 青木雄二

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800ランプ

Author:800ランプ
ルチャリブレがきっかけでメキシコに興味を持つ。
20世紀末、突然そのことを思い出しメキシコへ。民間の語学学校で言葉を学びつつ、運の良さも手伝って浮世を忘れるほどの生活を満喫。
以降も帰国してはお金を貯めては渡墨し、また帰国してお金を貯めては渡墨ということを繰り返していたら、社会のレールから脱落したので日本に落ち着く。
しかし先日、わけあって現実逃避もかねてまた渡墨。今回の日記はそのときのもの。

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