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Guanajuato(グアナファト)-トンネルの先にあったもの

現在位置
グアナファトの位置(クリックで大きくなります)



 ここのホステルの入口は受付を兼ねたバーカウンターがあって、そこに従業員が常駐している。
 そしてここは朝に限りパンとお茶がサービスでタダなので、朝食がてら、エンコーまいたんの大好物・甘いパンとホットの紅茶を注文した。


闇金融ウシジマくん
エンコーまいたん
『闇金ウシジマくん』の登場人物で、広島から上京した16歳の家出少女。援交や美人局で日銭を稼ぎ、ホテルや漫喫を転々としている。街の
同世代のギャルから目の敵にされていて、いきなり背後から蹴られたりする。


 カウンターでモソモソと食べていたら従業員がぼくに話しかけた。

 従業員:「君は日本人だろ?」
 ぼく:「いかにも日本人だが、それが何か?」
 従業員:「俺の名字は“ソト”っていうんだが……」
 ぼく:「ほうほう、それで?」
 従業員:「俺のおじいさんが言うには、それは日本語らしいんだ」
 ぼく:「なるほど」

 確かに彼の顔立ちは彫の深いアジア人にも見えなくもない。実際にメキシコにも日系移民は少なからず存在しているので、彼のようなタイプの人はときどき見かける。

 更に話は続ける。

 従業員:「“ソト”とは一体どういう意味なんだい?」

 ここで難しいのは、日本語の場合は他の言語と違って発音だけでは意味を判断しづらく、漢字を見てみないと明確な答えは出せないのだが、彼にとっては長年の疑問らしく、期待に溢れた顔でぼくの答えを待っていた。

 ぼく:「少なくともぼくが知っている“ソト”という日本語の意味は……、Afuera。つまりOutsideだ」
 従業員:「……Afuera?」

 彼の顔を見ると、明らかにガッカリしていた。相当期待外れの答えだったようだ。
 さすがに「大空をはばたく鷹」みたいな崇高な意味を期待していなかっただろうが、「空間的・平面的に設定されたある範囲の外部」のことだとは思っていなかったのだろう。
 
 そんな彼を尻目に、ホステルを出て散策の再開だ。

 今日は取り急ぎ、グアナファトで一番大きいであろう市場に行ってみた。

グアナファトの市場(クリックで大きくなります)
グアナファトの市場




 ここの特徴は、売っているものは他と同様生鮮品や土産物なのだが、教会を改装しているので外からは教会にしか見えないということだ。

 中をうろついていたら、また日本を意識したものが売っていたので撮ってみた。

グアナファトのそ夏あ(クリックで大きくなります)
そ夏あTシャツ
明らかに適当に文字を並べただけのTシャツだが、グアナファトのオフィシャルグッズっぽい扱いなのが解せない。


歌姫がグアナファトにも進出(クリックで大きくなります)
あの歌姫も遂にメキシコ進出。しかしよく見るとハングルが書いてあるので、韓国製のパチモンをわざわざメキシコで売っていることになる。


 その後も広範囲に歩いてみたが、正直ちょっと飽きてきた。
 かといってこのままホステルに戻るのも不健全なので、暇つぶしに何か映画でも見ようと思い、観光案内所で映画館の場所を聞いてみた。

 ぼく:「やあ、このあたりに映画館はある?」
 観:「ここから歩いて20分くらいのところにPlazaがあるんだけど、その中に映画館があるよ」

 ここで言うPlazaは「広場」を指しているのではなく、ショッピングモールのことだ。

 ぼく:「どうやって行くの?」
 観:「あそこの階段を降りて下の道を使えばすぐだよ」

 指差した先には、地下鉄の入口のような階段が見えた。

 因みにグアナファトは中世のヨーロッパの町並みを今なお残しているのがコンセプトだが、当然ながら当時の街の造りは、自動車やバスが走ることは想定していない。
 そこでグアナファトでは、街の下にトンネルを堀って車道を作り、そこに車やバスを走らせることで交通事情の対処と町並みの維持を両立しているのだ。なので、ここで言う「下の道」とは「トンネル」のことである。
 そう言えば昨日は地上しか散策していないので、徒歩でそのPlazaまで行ってみるのも悪くない。

 ……というわけで、トンネルを歩いてみた。

グアナファトのトンネル(クリックで大きくなります)


 このように、親切にも歩道があるのでPlazaまでひた歩いていた。一口にトンネルと言っても一本道ではないので、交差点や分かれ道があるのは面白い。しかし、たかが映画を見るためと考えると、何か大掛かりすぎるような気がしてきた。

 そして、このルートはけっこうしんどい
 ただでさえグアナファトは山間にあるので坂が多いというのもあるが、常に排気ガスや粉じんが立ち込めているので空気が非常に悪い。それこそマスクを装着しないと肺がやられかねない。
 当然ながら地上を歩くよりハードなので疲労度はかなり割増しになる。歩いているうちに「もしかしたらここの通貨はペソじゃなくてペリカなんじゃないの?」と錯覚するようになった。

 約20分後、トンネルを抜けるとそこはPlazaだった。山々に囲まれただだっ広い空き地にポツンと建っている。
 中に入ってみると、映画館の他にも大型スーパーやゲームセンター、オーガニックサプリメント店といった店が立ち並んでいる。中世の町並みに見慣れたせいか、ここだけいやに近代的なのは何か不思議だ。
 
 早速映画館に行ってみるも、開いていない。
 時間帯を考えると、どうやらこの映画館はSiesta(=シエスタ_長い昼休み)を採用しているようだ。仕方がないのでオープンするまでの間は、レストランエリアで昼食を摂ることにした。

 各お店のメニューを見て回っていたら、お嬢さんが「良かったらどうですか?」と試食を勧められた。どうやらこの店ではチキンを色んなバリエーションで煮込んだ料理を提供しているようだ。
 勧められるがままに試食してみたが、まあ予想通りの味だったのでインパクトは弱い。しかし最終的にここのメニュー食べることにしたのは、このお嬢さんが平山あや似で綺麗だったからだ。

 早速会計を済ませたが、レジを打っているお嬢さんとさっきのお嬢さんは、服装こそ違うが同じ顔だということに気づく。

 ぼく:「もしかして君たちは双子?」
 お嬢さん:「そうよ、あなたは何人?」
 ぼく:「日本人だが、何か?」

 するとその片割れがほねっこをねだるミニチュアダックスフントの如く目が光らせ、

 「あなた日本人なの? だったら何か日本の文字書いて!」
 と、メモ帳とペンをぼくに手渡した。

 仕方がないので二人の名前を聞いて、それぞれの名前をカタカナで書いてやったのだが、彼女にとってはぼくが初めて接する外国人なのだろうか、テンションは異様に高かった。何だかファンにサインをする有名人になった気分だ。

 その後は近くのテーブルでモソモソ食べていたのだが、片割れがいきなりぼくの隣に座った。
 「すわ、何事か!」と思ったら彼女はまたメモ帳とペンをぼくに渡し、「ここに日本の文字を全部書いて!」と言い出した。
 全部となると、ひらがな・カタカナ・漢字含めて1万字以上は書かなくてはならないので、とりあえず平仮名と片仮名の50音表をアルファベットのフリガナ付きで書いてあげたら大層喜び、再び仕事に戻って行った。

 食後、軽く挨拶をしてその場を離れようとしたら、意外な答えが返ってきた。

 お嬢さん:「いつまでグアナファトにいるの?」
 ぼく:「特に決めてないけど、明日は1日中いる」
 お嬢さん:「良かったら明日も来てくれる?」


 前後の文脈を無視したらキャバ嬢の営業に通ずるものがあるが、まさかこんな展開になるとは思ってもいなかったので、面を食らった。ともあれ、初対面の外人にここまで心を開いてくれるのだから、悪い気はしない。



 「ははーん、さては俺にホの字だな」


 そう確信したぼくは、明日もここに来てやることにした。

 正直なところ映画はもうどうでもよくなってきたが、せっかく来たのだから見ないとMOTTAINAI。行ってみたらシエスタは終わっていたので、上映している映画を吟味してみる。
 そして迷った結果、『Boogeyman 2』を見ることにした。尤も、『Boogeyman 1』の存在すら知らなかったのでミスチョイスのような気がしなくもないが、要は時間が潰せればいいのだから、気にしない。選んだ理由は単純に、かつてWWEにブギーマンという怪奇派レスラーがリングに上がっていたからである。

ブギーマンブギーマン(The Boogeyman)
独特のフェイスペイントと大量のミミズを口に含むパフォーマンスで話題を呼んだ“最後の”怪奇派レスラー。選手としてのクオリティは高く、WWEの期待も高かったが怪我が多かったために大成できないままフェードアウトしてしまった不運なレスラー。







 音声は英語で字幕はスペイン語という状況だったので半分は理解できなかったと思うが、それを差し引いても「何じゃ、こりゃ?」と思わずにはいられない内容だった。
 因みにぼくは映画に疎いのでてっきり最新の映画だと思っていたが、2007年に上映済みだったことを知ったのは、帰国してからのことだ。



 さて、今夜はワールドカップ北中米予選・メキシコ代表VSホンジュラス代表の試合が行われる。
 メキシコは前節のコスタリカ戦で勝利したことで自信と勢いを取り戻したのが明るい材料だ。しかも今日の試合はホームだし、ここで勝ち点3をゲットできれば南アフリカ大会行きがほぼ確実のものとなる。
 一方、今回のホンジュラスはなかなか侮れないチームで、この時点で久々の本大会行きが夢ではない順位にいる。せめて引き分けで次につなげたいところである。


 ご覧の通りメキシコが何とか勝ったが、やっぱりメキシコ代表の試合は内容が濃くて面白い! 
 そしてホンジュラスも負けはしたが、あれだけ責められても1失点に抑えられた守備力と運の良さは侮れないだろう。

 明日はどうなることやら。




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テーマ : メキシコ
ジャンル : 旅行

tag : メキシコ旅行記 Guanajuato グアナファト エンコーまいたん 双子ちゃん ペリカ ブギーマン Boogeyman

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800ランプ

Author:800ランプ
ルチャリブレがきっかけでメキシコに興味を持つ。
20世紀末、突然そのことを思い出しメキシコへ。民間の語学学校で言葉を学びつつ、運の良さも手伝って浮世を忘れるほどの生活を満喫。
以降も帰国してはお金を貯めては渡墨し、また帰国してお金を貯めては渡墨ということを繰り返していたら、社会のレールから脱落したので日本に落ち着く。
しかし先日、わけあって現実逃避もかねてまた渡墨。今回の日記はそのときのもの。

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