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San Luis Potosi(サン・ルイス・ポトシ)-静かに忍び寄る病魔

現在位置
サン・ルイス・ポトシの位置(クリックで大きくなります)


 夕べは何だかんだで(自分なりに)けっこうな量の酒を摂取したし、夜の2時半までディスコにつき合わされたので、ホステルに着くなり速攻寝た。ここに来てからというもの、大体朝の8時とか9時に目覚めていたが、さすがに今日は11時に起きた。

 さて、本来は今日の夕方にでもここを去って別の町に移動しようと思っていたのだが、予定を変えてもう一泊することにした。
 というのも、今夜すぐ近くのアリーナでLuchalibre(=ルチャ・リブレ-メキシコのプロレス)が開催されることを昨日知ったからだ。

 そもそもぼくがメキシコに興味を持ったのは、このルチャがきっかけだ。幼少の頃からプロレスが好きでその延長で知ったのだが、色とりどりのマスクを被って闘う独特な世界観と、飛んだり跳ねたりするレスリングスタイルがいやに気に入ってしまい、それが興じて約10年前の語学留学につながっているのだ。なので、見れる機会があるなら見ておきたいわけだ。
 
 まあそれはともかく、今日も昨日と同様13時にマリアとアリシアと落ち合う予定だが、まだ時間は早いのでとっととシャワーを浴びて近所で軽く朝食でも摂ることにした。

 手ごろな食堂を探してセントロをフラフラと歩いていたのだが、なんだか体調が芳しくない。ほんの数分歩いただけなのに体はだるくなり、頭も痛くなってきた。それに、心なしか呼吸をするのも一苦労で、いつもの7割程度しか吸えていない気がする。

 「まだ夕べの酒が残っているからかな?」とも思ったが、それを差し引いてもこの体力の落ちっぷりは異常だ。何だか更に全身がだるくなってきた。

 すぐ近くのベンチに腰をかけて様子を見たのだが、とりあえず熱はないし、咳もくしゃみも出ていない。ということは、例のインフルエンザではなさそうだ。
 その後もしばらく原因を探ってみたのだが、よくよく考えてみたらここは標高1800Mの高地だ。どうもこの症状は高山病に似ている気がしてきた。
 気休めに近所のコンビニでレッドブルを買ってみたが、やはり気休めなので効果はない。ここはあまり無理をせずに、待ち合わせ時間ぎりぎりまでベッドで横になっていた方が良さそうだ。

 そして時間が来たので起き上がったが、相変わらず体調は悪いままだ。持参したナロンエースも飲んでみたが、特に効き目は感じない。
 待ち合わせ場所に行くと、既に二人は到着していたのでとりあえず現状を説明する。向こうもそれなりに心配してくれたが、アリシアはこんな改善策を提案した。

 「Coca Colaを飲めば治るって!!!」

 普通の神経だったら「つまんねえギャグに付き合ってる場合じゃねえんだよ!」天龍ばりのグーパンチをお見舞いしたいところだが、自分の経験上、こういうことを言うメキシコ人はけっこういる

 過去に体調不良で喉を痛めてたとき、年配の人から「じゃあコカを飲め!」と半分真顔で言われたことがあるし、何かの虫に刺されて腫れた患部を見せた時も「コカを飲めばすぐに治る!」とアドバイスされたことがある。というか、この国にはちょっとした「コカコーラ信仰」みたいな考え方が定着してなくもなかったりする。

 そこには、メキシコが世界で最もコカコーラを消費する国だからという背景があるからだろう。

 聞くところによると、メキシコでは国民一人あたり年間150リットルを飲み干すらしい。単純計算で、500mlのコカを年間で300本飲むことになり、日割りで計算すれば、一年のうちコカを飲まない日は65日だけということになる。
 何せ、戦後しばらくしてから一般層にも定着した日本とは違い、ここでは100年近く愛されている歴史があるので、それこそ兄さん姉さんパパにママだけでなく、じいさんばあさんお孫さんもガブガブ飲んでいる。

 他にも、価格も水より安くて栄養価が高いので貧困層にとって重要なエネルギー源でもあるとか、大企業ゆえの影響力、前の大統領がメキシコ・コカコーラ社の元社長で、ラテンアメリカ全体のコカコーラを牛耳っていたという政治的理由もあるのだろうが、正直なところ、今さらCMとか看板を出さなくても売上には何ら影響がなさそうなほど彼らはコカを年中飲んでいるのだ。で、コカコーラを飲まない日にはスプライトファンタを飲むのがここの食文化の一つだ。
 尤も、レベルで言えば韓国における「キムチを食べれば試合に勝てる」的な縁起担ぎみたいなものでしかないが、アリシアの意見を聞いた正直な感想は、「言うと思ったよ!」だった。
 
 因みに余談だが、メキシコでも普通にPEPSIは売っている。しかし、“PEPSIはコカコーラより甘いから、健康面を考えるとコカコーラにしておくのがベター”という個人的にはあまり理解できない風潮があるらしいので、シェアは全国規模だが人気はコカには劣る。
 
 ともあれ、アリシアの案はやんわりと拒否したが、ここで思い出したことがある。
 そういえばペルーやボリビアあたりの高地では、高山病防止に「マテ茶」が飲まれてるというではないか。なのでここでも売っているか聞いてみたところ、「見たことない」とあっさり却下されたので、ここは日本人ということで緑茶を買うことにした。さすがに茶葉は売ってないが、ティーバッグのタイプなら近所のコンビニでも売っているのはチェック済みだ。

 それで買ったのはこれ。

空男光女(クリックすると若干大きくなります)


 これを飲めば、きっと空男と光女が助けてくれるに違いない。
 そしてすぐに近所のカフェに行き、お湯だけをもらって飲んでみる。100円ショップで売ってる緑茶より味も質も悪いが、気は心である。

 そして、「何かしら腹に入れないことには治るものも治らない」という結論にもなったので、とりあえずは食事ということになった。あまり食欲もないのだが、まあ野菜スープを少し飲むだけでも違うだろう。

 そして連れて行かれたのは市場の食堂だった。
 彼女たち曰く「ここは安いから」とのことなのだが、いくら安くてもそこら中にハエが飛び交っているようなお店のメニューだとむしろ悪化してしまう気がしなくもないが、とりあえずたまねぎのみじん切りをたっぷりとかけた野菜スープ、そしてアリシアがいつの間にか買っておいてくれていたコカコーラを腹に詰め込んだ。

 心なしかさっきよりましになった気もするが、やはり長時間の移動をするほどの体力は戻っていない。色々と計画を立ててくれたという二人には大変申し訳ないが、とりあえずルチャの時間まで体を休めることにした。

 そして、あの逆五つ星ホステルで休養を取っても体力は回復しないように思えたので、多少値が張ってもグレードの高い宿に変えた方がいいだろう。そのあたりを相談すると、
 
 「あそこよりは高いけど、そこそこ安くて清潔で快適なホテルを知っている」

 とのことなので、まずはチェックアウトしてからそのホテルに案内してもらうことにした。

 ヘロヘロながらも荷物をひきづりながら歩くこと約10分。「ここがそのホテルよ」と指差した建物を見て、満身創痍ながらもぼくの脳にフラッシュが焚かれた。


 俺、このホテルに泊まったことがある!
 

 フル起動しない頭で過去の記憶を辿ってわかったのだが、SLPは今回が初めてじゃない!二度目だ!

 そうだ!
 5年前にMonterreyで初めてラロと会ったとき(詳細はコチラ、メキシコシティまで陸路で帰ろうと思ったら「バスだと半日以上かかる」と言われたものだから、地図を見て「ここが中継地点には手頃そうだな」と思って、ここで一泊したんだった。
 以前の日記でここを紹介するにあたり、「メキシコ中央部にあるからどこへ行くにもアクセスが良い」みたいなことを書いたが、まさか5年前にも同じことを考えていたとは
 確かあの時は、SLPに着いたのは夜だったし食事もホテル内のレストランで済ませたし、翌日も朝早くに出たから外には殆ど出なかったので、まったく印象になかったよ

 そんな記憶を思い出しつつフロントでチェックインしたが、その時に対応したおじさんの顔を見て、またフラッシュが焚かれた。

 そういえばあの時、レストランで食事した後緊急事態が発生してロビーのトイレに駆け込んだら間違えて女性用トイレに入ってしまい、この人に不審者扱いされてこっぴどく叱られたことがある!



 いやー、その節はどうも。あれから元気でやってましたか?



 ……と再会のハグでも交わしたいところだが、向こうはもう憶えてないだろうし、それ以前に今はそれどころではないのでさっさとすませて部屋へ向かう。

 とりあえずルチャの開始時間は7時なので、6時半に迎えに来てもらうことになった。それまではベッドで大人しくしておこう。
<次回へ続く>





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テーマ : メキシコ
ジャンル : 旅行

tag : メキシコ旅行記 San_Luis_Potosi サン・ルイス・ポトシ Lucha_libre ルチャリブレ プロレス

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Author:800ランプ
ルチャリブレがきっかけでメキシコに興味を持つ。
20世紀末、突然そのことを思い出しメキシコへ。民間の語学学校で言葉を学びつつ、運の良さも手伝って浮世を忘れるほどの生活を満喫。
以降も帰国してはお金を貯めては渡墨し、また帰国してお金を貯めては渡墨ということを繰り返していたら、社会のレールから脱落したので日本に落ち着く。
しかし先日、わけあって現実逃避もかねてまた渡墨。今回の日記はそのときのもの。

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