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#03-再会と再開の後に知った現実的な愛の詩(うた)

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クエルナバカのソカロ


滞在していたCuernavaca(=クエルナバカ)のイメージ映像と動画。



 再入国の興奮冷めやらぬ2度目の朝。この日からメキシコ生活が本格的にリスタートする。

 とりあえず、2度目とはいえ便宜上は新規入学ということになっているので、諸々の手続きをするために授業開始前にオフィスに向かった。何せ今回は学校内の寮をねぐらにしているので、部屋からオフィスまで徒歩でも10秒で行けるのはありがたい。

 ドアを開けるとぼくにとっては初対面である女性のスタッフさんがいて、ぼくを見るなり笑顔で応対してくれた。聞いてみると彼女はスイス人で年の頃は20代半ばのご様子。母国の環境からか、ドイツ語・フランス語・英語は元から堪能で、スペイン語もけっこういけるらしい。

 実を言うと出発前に、この人から入学に関することでぼくの家に直接電話されたことがあった。
 ただでさえ人生初めての国際電話というものにオロオロしていたところに早口の英語で用件を一気にまくし立てられたので更にオロオロしていたら、これ以上話しても埒があかないと判断するや速攻で電話を切り、直後に用件が書かれたメモをFAXで送りつけるという辱めを受けていたので第一印象はよろしくなかったのだが、実際に話してみると会話のトーン然り立ち振る舞いは然り、かなり陽気というか活発そうな性格の持ち主のようだ。前任のオーストリア人スタッフさんは、初対面時こそぼくの眼の前で彼氏とけっこうなレベルでちちくりあうアグレッシブさを垣間見せていたものの、トータルでは大人というか落ち着いた印象だったので少々面を食らう。
 手続きといっても要は在籍期間の確認や支払い、寮にある設備の使い方などを一通り説明してもらった後、中庭で毎朝行われる授業前の講師と生徒によるティータイムに参加する。

 行ってみたら既に全員来ていたようで、講師のリカルド・ミゲルフリーダここのオーナーといった顔見知りが参加していた。ぼくの姿を見るなり、

 「おかえり、久しぶりだな。もう一度一緒にスペイン語を勉強しようじゃないか!」

 と歓迎してくれるのはありがたい。
 ただオーナーが、

 「この学校は、こうして一度受けた生徒が再び来たくなるくらい素晴らしいところなのだ!」

 などと自画自賛しやがったので、

 「確かに当たらずとも遠からずだけど、全てをオマエ1人の手柄にするな!」

 と反論したかったが、まだそんなことをスペイン語で返せるほどの語学力もないのでやめた。


 で、生徒の内訳はヒロとタツの他に、別の家にステイしているタカコさんという日本人女性の3人で、他にもイレギュラーで受講している外国人生徒も何人かは籍を置いてはいるようだが、フルタイムで参加するのはぼくを含めた前述の4人のようだ。そういえば初めてここに来たときも日本人男子3人+日本人女子1人という内訳だったが、これは偶然なのだろうか。

 ティータイムもそこそこに、これまたぼくの立場は便宜上新規入学扱いなので、前回同様レベルチェックを兼ねた簡単なテストを行うこととなった。本格的にスペイン語を再開するのは久しいが、日本滞在時では都内在住のスペイン語講師・ルイスから何回かレッスンは受けていたので感触は覚えている。前回は初級コースからスタートしたが、せめて中級コースに進級したいところだ。



 ……結果、ぼくは晴れて再び初級コースからやり直すこととなった。どうやら日本でルイスから学んだ時間はもちろんのこと、最初にこの学校で過ごした時間すらもムダだったらしい。自分のスキルを棚に上げて書くのもアレだが、こうなるとこの学校のカリキュラムに問題があるのではないだろうか。 


 そして、この学校では週替わりで講師が変わるシステムで、ぼくの場合は何だかんだで前回の滞在時の8割方はリカルドをあてがわれていたのだが、今週はまたリカルドになった。まあ、彼に気に入られているという解釈もできなくはないので悪い気はしないが、「何だかな?」といった心境である。

 何だかんだで一時間目を終えた休み時間、これまた講師間のリーダー的存在であるミゲルが前回同様、「800ランプがまたここに帰ってきたお祝いだ!」という理由でバレーボールをやろうなどとかなりトンチキなことを言い出した
 はっきり言って、ここで行なうバレーボールは余興やお遊びのレベルを超えている割にはこれといった見返りがない。メリットらしいメリットを強引に挙げるとすれば、


  •  多少でも運動不足の解消にはなる
  •  汗もかくだろうから身体には悪くない
  •  望む望まないは別として、バレーボールがうまくなれるかも

 くらいしかないので本音としては丁重にご遠慮したいのだが、よりにもよってヒロとタツがかなりの体育会系の気質な上、たまたま仕事の合間に様子を見に来たスイス人のスタッフさんも身体を動かすことが大好きな元気っ娘みたいだから参加したいらしく、少なくともミゲルの提案に3人は「なんだかオラ、すっげえワクワクしてきたぞ!」とばかりに嬉々として参加しようとするのが非常に厄介である。しかしながら、とりあえず名目上はぼくを歓迎するための催しのようなので参加しないわけにはいかない。というか、そんな理由で通るのなら「雲が白いから」でも成り立ちそうな気さえする。


 案の定試合のテンションは、“県予選では毎年準々決勝くらいまでは行ける程度の高校の部活レベル“で展開され、厳しいボールは来るわ、ミスをしたら割とリアルにたしなめられるわ、点が入ったら「ヨッシャ!」という聞きなじみのある日本語が聞こえてくるわ、ちょっとハラハラするラリーが長時間続いたりするのが何だか憎々しい。何か、体力の消耗や緊迫感が前回よりも大幅に上がっている気がする。ちょっとの息抜きのつもりで口を付けようと思って買っておいたはずのコーラが、予想を遙かに超えるスピードで喉にスルスルと入っていくとは思いもよらなんだ。

 
 そしてこの日も授業→バレーボールのスパイラルが最後まで続きつつ何とか初日を消化。全身に行き渡る徒労感は、がっつり授業を受けた実感とか、何とか初日を終えたという安堵によるものではなく、90%以上がフィジカル面での徒労というのは実に理不尽な気がする。授業後はタツと一緒に近所の食堂で昼食を摂ったのだが、心なしか3割増しで美味いと感じてしまった自分が腹立たしい。ここまで来ると、ここでのバレーボールはもはや必修科目である。


 その後は昼寝をしたり校内の中庭で一服しながらぼーっとしたり、飼い犬と遊んだり近場を散歩したりと呑気に過ごしていたのだが、いつの間にかここで住み込みで働いているマリオの姿が見えた。どうやら学校から帰ってきたようだ。
 元々彼はオーナーと血縁関係にあり、敷地内や部屋の掃除とか飼い犬のエサやりとかその他雑務を行なう代わりに衣食住や学費を提供してもらっているようで、その時も敷地内を行ったり来たりしていた。
 とはいっても仕事の量はそれほどでもないようで、ヒロ曰く、その時の仕事を後回しにしてくれてまでボール蹴りとか雑談の相手にもなってくれるらしい。
 で、この日もいつものようにヒロは「ミニバスケでもやらない?」と声をかけたのだが、傍から見ていたぼくから見ても彼の様子が何だかおかしい。ぼく自身はまだ彼とは付き合いは短いが、今までは目が合う度に屈託のない笑顔を見せながら大きく手を振ってくれるような好青年なのに、この時のマリオは無愛想というか心ここにあらずといった感じで、「ゴメン、ちょっと今は……」と足早に去っていってしまった。


 ヒロ:「何か今日のマリオは元気ないな。何かあったのかな?」
 ぼく:「んー、わからないけど、もしかしたらユキジさんから預かった手紙を昨日渡したのが関係あるかな?」
 ヒロ:「あー、絶対それだ」

 彼は確信を持ってそう言った。

 実を言うと、メキシコへ向かう数日前にかつての生徒仲間であるユキジさんから連絡があった。ぼくがまたCuernavaca(=クエルナバカ)に戻ることを知っていた彼女は、出発当日にわざわざ新東京国際空港まで見送りに来てくれたのだ。その際に、是非ともマリオに渡してほしいというので封筒を預かっていた。



 ぼく:「何? もしかしてマリオはユキジさんに惚れてたとか?」
 ヒロ:「いやいや、あの2人デキてたから」
 

 ……え、そうなの?


 曰く、滞在時の前半こそユキジさんはホームステイの状態だったが後半はこの寮にチェンジしていたようで、頻繁ではないにせよ夜の遅い時間にマリオの部屋へ向かうところを何回か見かけたことがあるという。尤も、別に2人が皆にはっきりと公言したわけでもなければ他の生徒も具体的に聞いたわけでもないようなのだが、2人の態度とかわざわざ寮に移った理由を考えると、そう考えてもおかしくはないということだ。



 ぼく:「てっきり単純に世話になったからお礼の手紙を書いたんだと思ってたけど、そういうわけじゃないんだ」
 ヒロ:「手紙読んで色々思い出しちゃったんだろうね」
 ぼく:「……てことは当然2人は……」
 ヒロ:「そりゃ、そうでしょ。わざわざ夜中にマリオの部屋へ行って何もないわけないじゃん。しかもあいつまだ17だし」
 ぼく:「だよね、だよね。何かゴメンね、童貞っぽいこと言っちゃって」



 完全な主観だが、ぼくは常々ユキジさんは北斗晶に似てるなと思っていた。で、当の北斗晶は日本だけでなくメキシコでも頻繁に試合をしていたのだが、信憑性はともかくとして、今の旦那である佐々木健介と結婚する前には現地の男子レスラーと付き合ってたとか同棲してたなんて噂を聞いたことがある。だとすると、メキシコではあの手の顔が人気なのだろうか。


 とまあ、そんなこんなでCuernavaca(=クエルナバカ)の夜は更けていった。




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tag : メキシコ留学体験記2 北斗晶 佐々木健介

#04-勃発!フライドチキン戦争

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クエルナバカのソカロ
滞在していたCuernavaca(=クエルナバカ)のイメージ映像と動画。

 

 さてさて、本格的にメキシコ生活が再スタートしたわけだが、相変わらず授業の休み時間では飽きもせずバレーボールをせざるを得ない羽目に陥っている。別に参加しなくてもいいのだが、男性陣クラスメイトであるところのヒロとタツが毎度積極的に参加するので何となく自分もその輪に入らないといけないような気がして、露骨に顔に出さないまでも他の参加者とは少々低い温度で参加している毎日である。

 このページでも触れているようにこの余興で厄介なのは、所詮は余興のくせに部活レベルの真剣さと体力を必要とされるにもかかわらず、勝っも負けても褒美らしいものが一切ないことだ。しかもそれでいて授業に影響が出るほどの疲労を覚えるのだから、ある意味本末転倒といっていい。

 しかしながら積極的に参加するヒロとタツもそのことは気づいていたようで、ならばいっそのこと何かを賭けて試合をした方がもっと盛り上がるのではないかという論調になった。とはいってもさすがにお金だとギスギスするし、かといってタコスとかビールといった単価の安いモノでは張り合いがないから何かベストアイテムはないかとあれこれアイデアを出しあっていた。さすが彼らは根っからの体育会だけあって中止という発想は無いらしい

 そこで誰か(というか、ヒロかタツのどっちか)が講師連中にそんな話を持ちかけたところ、「だったら今度のFiestaのために、ビールとKFC(ケンタッキーフライドチキン)のパーティバーレルを賭けよう」という話になった。

 因みにこの学校では毎週末の放課後には校内でFiesta(=フィエスタ・華のない凡人どもによる飲んだくれ集会)が日没くらいまで行われているのだが、確かにパーティバーレルだったらFiestaのメインディッシュとして十分成立する。勝利のご褒美としてはうってつけのアイテムだろう。他のメンバーからも反対意見はなかったので、今後のバレーボールはパーティバーレルのタダ食いを目指すこととなる。ぼくは根っからの帰宅部気質なのでどう転んでも「先生、俺バレーがしたいです」とはならないが、参加せざるを得ないのが現状である。

KFC, ケンタッキー,フライドチキン,メキシコのKFC
メキシコのKFC店舗の一例。特に郊外の大通り沿いに構えている店舗は中も広くて冷房もバッチリきいている上、いつ行っても満席になることはあまりないので けっこうくつろげたりする。しかし夜に利用すると周囲が真っ暗で店内だけがやたらと明るい分、何とも言えない寂しい気持ちになることも。KFCに限らずこ の手のファストフード店はどこも全席禁煙で、値段も少々高め。


2010年のメキシコ版KFCのCM。鶏肉を多く消費する文化なのでフライドチキンの人気も高い。メインフレーズの「buenisimo」は英語で言う「good」の最上級にあたるので、日本語では「超ウマい」とか「うまい、うますぎる」あたりと思われる。



 さて、今までとは違い今回は戦利品がかかっているためか、不平のないようにとルール確認も厳密に行うこととなった。
 結果、「サーブ権が発生するラリーポイント制を採用」「点が入る毎にポジションを時計回りでローテンションすること」「1セット15点で2セット先取した方が勝ち」「Fiestaまでゲームが終わらなかったら、その時点でのスコアで決める」ということになった。

 同時にメンバー編成はより燃えやすくということで、ぼくら日本人生徒4人VSメキシコ人講師3人+スイス人のスタッフさんによるアライアンス(連合軍)で行くことになった。
 しかし、日本人陣営のタカコさんとアライアンス陣営のフリーダはハナから興味がないので、「マジ勘弁!」とばかりに早々に出場を辞退した。彼女たちの決断に他のメンツは残念がっていたものの、ぼくから言わせれば至極真っ当な判断だろう。

 そうなると日本陣営が男3人で、アライアンス陣営が男2+女1になるのだが、アライアンス側から“それでは戦力的にアンフェアだ”と物申したため、高校生にもかかわらずなぜか今週は平日の昼間でもフルタイムで参加できると宣言したここの雑用青年・マリオがスタッフさんの代わりに加わることとなった。

 正直、彼の参加はかなり驚異である。これまでも何回か彼のプレーを見てきたが、彼のスピード・スタミナ・パワーのパラメータはウイニングイレブンで言えば最低でも黄色で表示されるほど群を抜いている。言ってみればオッサンだらけの草野球の試合に、つい最近まで高校球児だった大学生が助っ人で入るようなものだ。

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マリオの推定パラメータはこんな感じ

正直卑怯なような気がしなくもないが、兎にも角にもこれで参加メンバーは決まった。これにより対戦構図は日本代表VSメキシコ代表となった。
 

 で、そんなこんなで試合が始まったのだが、やはり状況が状況だけに緊張感と勝利への執念は今まで以上に双方からびしびしと伝わってくるので気が抜けない。
 確かに今までも部活色がかなり濃かったものの、最終的にはどんな展開になろうとほのぼのとした空気だったものだが、今回ばかりは味方のミスで失点しようものなら「ドンマイ、まだ序盤だから大丈夫。気にすんな!」と真剣な表情で鼓舞するし、サーブをするにも相手のフォーメーションやボールの方向を気にしながら打とうとするので時間もかかるし、挙げ句の果てには今までだったらまず追いかけないようなラインギリギリに飛んでくるようなボールも懸命に追いかけるようにもなった。

 前述の通り、たかがパーティバーレルのためにそこまでするのは傍から見れば滑稽に映るかもしれないが、ここまで来るとパーティバーレルだけの問題だけではない。各々のプライドやアイデンティティ、ひいては国家の威信にもかかわる重要な試合とも思えてしまうのだから、我ながら不思議である。
 何せ、帰宅部気質のぼくですらボールを追いかけた途中でバランスを崩し、アスファルトの地面に後頭部を痛打してまで返したりもしたので、それこそ部活どころか四天王プロレスばりのシビアでストイックでスリリングな攻防が繰り広げられることとなる。

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【四天王プロレス
1990 年代、プロレス四天王と呼ばれた三沢光晴、川田利明、小橋建太、田上明の4人を中心に行われた試合スタイル。不明瞭な要素を全て排除した究極のプロレスを 目指し、受け身の取れない脳天から落とすスリリングな投げ技の応酬や、体力・気力を限界の限界まで振り絞ったストイックな攻防は当時のファンから絶大な支 持を得た。しかし
影響は業界全体まで波及したために他団体でも危険な技を連発せざるを得なくなったこと、選手のダメージが深刻なまでに蓄積したことで結果的に三沢のリング禍につながったこと、あれだけ身を粉にして戦っていたにもかかわらず日本人選手の待遇は外人に比べてかなり悪かったことが後に判明するなど、在り方については現在でも賛否両論が起きている。


 何だかんだでマリオの次元を超えたプレーやミゲルのパワー、リカルドの飄々としたプレーに悩まされたものの、数日をかけて試合を行なった結果、ぼくら日本代表が2-1で勝利。晴れてパーティバーレルはメキシコ側が支払うこととなった。


 その後は宴に突入。
 しかし、普通であればこれだけの試合をした後なのだから互いをねぎらう意味でも相当盛り上がってもおかしくはないのだが、現実には殆ど盛り上がらなかった。


 その原因は明白で、あまりにも張り切りすぎたせいで試合終了後にタツが足首を痛みを訴え、そのまま病院に直行する羽目になったからである。診断の結果、日常生活にも支障をきたすほどの重度な捻挫をやらかし、その後しばらくは松葉杖での歩行を余儀なくされ、登下校も行きはホストファミリーが、帰りはミゲルが車で送迎することとなった。まさかパーティバーレルが遠因で外国の病院に通う羽目になるとは思いもよらなかっただろう。しかも結果的にパーティバーレルにすらありつけなかったのだから、失ったものが多すぎである。

 だが、これが原因でその後しばらくはちょっとした自粛ムードになり、それは落ち着いた休み時間を過ごすこととなった。彼の犠牲を考えると手放しで喜べるはずもないのだが、本来の目的であるスペイン語習得に集中できるというものだ。


 因みに前述の通りぼくも後頭部を痛打したが、幸いにも大事には至らずに済んだ。しかし、もし致命傷を負っていたとしたら理由が理由だけに泣くに泣けないし、そもそも学校側は何らかの保障をしてくれたのだろうか。今にして思うと、いくら何かが賭かっていたとはいえ所詮はお遊びであそこまで本気になるのはかなりアレだろう。どう考えても。





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tag : メキシコ留学体験記2 KFC ケンタッキー・フライドチキン ウイニングイレブン パーティバーレル 四天王プロレス

7月にメキシコ大統領選挙が行われるらしい

 このページで触れているように、最近はネットでも同時放送しているローカルテレビ局・Multimedio.comの映像をしばしBGVにしているのだが、時間に関係なく何度も放送されている同じCMが気になっていた。

 といっても気に立っていたのは2つのCMなのだが、構成はどちらも似たり寄ったりでナレーションをバックに主人公たる人間が何やら演説をしたり、訪れた先の住民らしき人々と交流する様を描いている内容で、よくよく聞いてみたら「メキシコを変えたい」とか「あなたの助けが必要です」みたいなこと言っている。
 そのため最初はNPO団体か何かの啓蒙CMかと思ったのだが、もっとよくよく聞いてみたら「Presidente」とはっきり言っているので、メキシコ大統領選挙に立候補している候補者のPRだったことがわかった。

 正直メキシコの政治事情は殆ど知らない。強いて書くなら「PAN」という政党があると知ったときに“「パン」だなんて美味しそうな名前だな”と思った程度である。
 実際にぼくはメキシコの政治経済に影響するような仕事はしていないし、そもそもメキシコにも住んでいないし、仮に住んでいたとしても外国人に投票権なんてものはないだろうから、よほど破天荒な大統領が鎖国とか国交断絶とかを言い出さない限りは関係ないと思っていた。
 が、これを機に外国の政治事情を知るのも悪くないと思ったのと、ぼくの日常はどうせ慢性的にヒマだということと、一度くらい落合信彦気取りで世界情勢を切ってみるのも悪くないという結論に至り、いろいろ調べてみることにした。

 というわけで、それっぽいキーワードで検索するよりも現地の人間に各候補者のマニフェストや経歴、現時点の世論を聞くのが手っ取り早いと思って数人の現地の友人に聞いてみたのだが、本来ならばフラットな一般論を聞きたかったにもかかわらず、出てくる答えは「候補者は全員嘘つきで卑怯者」とか「権力と大金が欲しいだけ」とか「誰も信用できない」とか「だから自分は誰にも投票しない」といった昭和の一コマ風刺漫画的なチンケな主観ばかりだったのですっかり時間を無駄にしてしまった。

 そこで、メキシコ北部に位置するMonterrey(=モンテレイ)在住の友人・ラロに聞いてみることにした。彼は割とフラットな視点で物事を判断できるタイプなので、きっと有益な答えが返ってくるだろう。
 しかし実際に聞いたところ、細かい部分まできちんと教えてくれたのは大変ありがたかったのだが、むしろ情報があまりに多すぎて整理が難しかったり、テーマがテーマだけに聞きなじみのない単語や言い回しが大半を占めたこともあってGoogle翻訳の翻訳結果がしっちゃかめっちゃかになってしまい、最終的には何だかよくわからないまま時間が過ぎてしまったのは予想外である。

 とはいえ(ろくに翻訳できないけど)彼とのチャットはコピーしたし、(ろくに翻訳できないけど)英語版とスペイン語版のWikipediaにも詳細は書いてあるようだし、少ないながらも日本のいくつかのマスコミでも動向は報じているようなので、それらを何とか駆使して選挙の行方を書いてみる。


 因みにメキシコの大統領の任期は6年と決まっているらしく、一人の国家元首による長期政権による独裁政治を防ぐため、一度就任した者が再び大統領になることは出来ないらしい。で、今年の選挙は7月1日に行われる。

 今回の選挙で大きなポイントとなるのは、「麻薬抗争の沈静化」「貧困救済」になるそうだ。
 現大統領のフェリペ・カルデロン氏は、国内に蔓延る麻薬の密造・密輸組織撲滅を目指し軍を投入してまで対抗したはいいが、麻薬組織は実力行使で真っ向から抵抗したために抗争が激化し、治安が急激に悪化している。おかげでこれまでに5ケタ単位の犠牲者を出してしまったのは記憶に新しいところ。もちろん全ての地域で均等に治安が悪化したわけではないが、今やメキシコは“戦時下にないところでは世界で最も危険な国”というイメージを世界中に与えてしまった。
 当然ながら治安が悪化すれば経済にも影響する。これが原因で規模を縮小したり撤退したり、進出を断念した企業もあるだろうし、重要な資源とされる観光業にも影響は出ているだろう。聞いた話によると、一連の抗争で今まで以上に夜間の外出がリスキーになったことで外食産業はかなり打撃を受けているという。したがって、まずはこの2つの問題をどのように解決するかが最優先課題であろう。


 また、もう一つの争点としては「政権交代」というのもあるらしい。

 というのも、2012年5月現在はPAN(Partido Accion Nacional。国民行動党。思想・立場は保守・キリスト教民主主義)という政党が与党なのだが、少なくとも2000年まではPRI(=Partido Revolucionario Institucional・制度的革命党。思想・立場は人民主義・社会民主主義)という巨大政党が長きにわたって政権を握っていた。しかし生活は大して良くならない上に汚職や癒着・不正が蔓延したことで国民の信頼をなくし、勢力を拡大していたPANに期待をかけてみたものの、実際に任せてみたら生活は良くなるばかりかPRIの頃よりも悪化していると考える国民も少なくなく、やっぱりPRIに任せた方が良いのではないかという風潮も少なからずあるようだ。このあたりは今の日本と状況が一緒である。


 で、今回は4人の政治家が立候補しているようなのだが、そのうちの一人は箸にも棒にもかかっていないみたいなので、実質3人で争っているようだ。候補者は以下の通り。


PRI,制度的革命党,Partido Revolucionario Institucional,メキシコ,大統領選挙Enrique Pena Nieto
エンリケ・ペーニャ・ニエト
政党:制度的革命党Partido Revolucionario Institucional)  


 この毒気を抜いたモウリーニョを彷彿とさせるかなり二枚目な彼は1966年7月20日生まれで、彼が当選すればPRIは12年ぶりに政権を奪回することになるらしい。
 最近までメヒコ州(メキシコシティに隣接している州)の知事に就任していたのだが、彼の叔父も同州の知事だったらしいので、要は二世議員のようなものである。州知事時代は公共事業に力を入れたり、最初の奥さんが亡くなった後にTelenovela(=テレノベラ、日本で言う昼ドラ)の女優と再婚したりと、何かと話題を振りまくタイプと思われる。

 彼のセールスポイントは、何と言っても45歳という若さとこの顔である。若ければ新しい情報にも敏感だろうし、革新的な対策を掲げることもあるだろう。しかも、何せこの顔なのだから主婦連中は黙っちゃいないだろう。どこの国も性別を問わず、美しい顔には弱いものだ。しかし、若い分経験値の物足りなさが懸念されているので、諸刃の剣といったところだろう。

 世論調査では候補者の中で彼の支持率が最も高いのだが、最近になって汚職疑惑やマスコミに圧力をかけて悪事を隠蔽した疑惑が浮上し、一部では抗議デモも発生したようなので世論調査どおりに事が進むかはまだ予断を許さないだろう。


 因みにモウリーニョはこちら。


ジョゼ・モウリーニョ(José Mourinho)
ポルトガル人サッカー指導者で、2012年時点ではスペインのレアル・マドリード監督。これまでにFCポルト、チェルシー、インテル・ミラノ等の監督を歴任し、ほぼ全てのクラブで国内リーグ優勝をもたらしたばかりか、欧州チャンピオンも2度達成している世界的名将。かなりの毒舌+自信家で、マスコミや同業者に対して尊大かつ挑発的な発言をすることもしばしばだが、人心掌握に長けており彼と仕事をしたことのある選手の多くは「今までで最高の指導者」と賛辞を送っている。



PAN,国民行動党,Partido Accion Nacional,メキシコ 大統領選挙Josefina Vázquez Mota‬
ホセフィーナ・バスケス・モタ
政党:国民行動党(Partido Accion Nacional)         


 彼女は1961年1月20日生まれ。政治面ではこれまでにいくつかの大臣職を歴任した実績がある模様。その前は実業家やジャーナリストとしても活躍し、同時に3人の子を持つ母親でもあるので、経済事情に明るくリアルな世間を知っているというのが強みだろう。
 実際に自身を“庶民の味方”として全面に押し出しているようで、今でも家計簿と冷蔵庫のチェックは欠かさないことを強調したり、前述のニエト氏に対して「彼はトルティーヤ(メキシコの主食)の値段も知らない世間知らずのおぼっちゃま」と、一般世間とはかけ離れた家庭環境で育った人間が庶民の生活を理解できるはずがないというニュアンスでディスっているようだ。
 彼女が当選すれば政権も現状維持となるのはもちろんだが、メキシコ史上初の女性大統領が誕生することになる。しかし、世論的にはそれ以外の強みに欠けるという評価のようで、支持率は上述のニエト氏の後を追っている状況だ。

 因みに余談だが、初めてこの人を見たときは「メキシコでも女優以外でこんなにスリムなオバさんがいるんだ」と思った。このページでも触れているようにメキシコ人の肥満率はかなり高く、少なくともぼくの場合は肥満体じゃない年配女性を一度も見たことがなかったので、この年齢でこの体型はかなり異例と書いておこう。


PRD,民主革命党,Partido de la Revolución Democrática,メキシコ,大統領選挙Andrés Manuel López Obrador
アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(通称AMLO)
政党:民主革命党(Partido de la Revolucion Democratica)   



 1953年11月13日生まれの彼は前回の2006年大統領選挙にも立候補したが結局現大統領のカルデロン氏に僅差で敗れた経緯がある。したがって、今回は満を持しての2度目の出馬である。

 政治経歴としては党の州委員長・全国委員長を経てメキシコシティの市長に就任していた他、原住民の支援活動や消費者教育の促進運動にも力を入れていて、貧困層の救済をメインとしたマニフェストを掲げているようだ。
 市長時代は市民からかなり支持されていたことや、上述の二人に比べて経験が豊富で、相手が誰であろうと真っ向から意見を言える負けん気の強さと行動力が特長のようだが、その負けん気が裏目に出て国民の反感を買うこともあるせいか、支持率は3人の中で最下位というのが現状である。因みにラロは彼が適任という見解のようである。
 
 
 まあここまで書いておいて何だが、前述の通り結局のところ誰が大統領になろうがぼく個人の生活には直接影響はないが、それにしてもぼくのような外交音痴でも情報と動向が稚拙ながらもそれっぽくわかるネットの凄さを改めて痛感した次第である。


【出典】
スペイン語版Wikipedia
英語版Wikipedia
しんぶん赤旗

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テーマ : メキシコ
ジャンル : 旅行

tag : モウリーニョ メキシコ大統領選挙 エンリケ・ペーニャ・ニエト ホセフィーナ・バスケス・モタ アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール メキシコの政治 PAN PRI

#05-映画より大切なもの

 このページでの出来事とはやや前後して、ぼくが再入国してすぐの水曜日。
 日本人生徒仲間のヒロ・タツ・タカコさんも含め、授業が終わったら皆で映画を見に行こうという話になった。

 何でもメキシコでは毎週水曜日は“映画の日”で、どこの映画館でも 通常の半額で見られるという。
 といっても、メキシコの場合は元々の映画代が40ペソ弱(当時のレートで400円弱)だったのだが、映画の日なら200円程度というかなり破格のお値段で観賞できるということになる。日本で映画を見ようものなら平気で2000円弱はかかるので、彼らはここぞのばかりに見まくっているらしい。

 まあ、映画を見るということの目的の何割かは勉強の一環であろう。映画で出てくるようなセリフの言い回しや単語は参考書に載っていないことがままある割には日常生活でけっこう使えたりするので、いわゆる“生きた言葉”を覚えるにはなかなかのソフトだろう。

 そんなわけで各々が昼飯を済ませてから再び学校に集合したのだが、このうちの誰かが「じゃあタクシーを拾うか」と言い出した。

 てっきり、Centro(=セントロ・繁華街)に小さい映画館があると聞いたことがあるのでのでそこにRuta(=ルタ・路線バス)で行くのかとばかり思っていたが、ここからセントロなんて直線距離で2kmもないので、タクシーで行くには少々大げさである。確かにタクシーだったらルタよりも速く着くが、4人の相乗りでも一人頭の額はルタよりも高くつく。この頃はなぜかぼくらの間で“出費は1ペソでも安くすませるのが美徳”という風潮が少なからずあったので、わざわざタクシーを使おうとすることに違和感を覚えた。


 そんな疑問を抱えつつも誰かが流しのタクシーをつかまえ、運転手と値段を交渉してから乗り込んだのだが、目的地はセントロの映画館ではなかった。
 ここまで来ると窓から見える景色は一切見覚えはなく、未知の領域に入っていることだけはわかった。そして大きな幹線道路沿いの人の多いエリアで降りたのだが、こんな遠くまで来たことないしそもそもここは一体どこ?

 降りてみるとそこの敷地はかなり広く、敷地内には大きなスーパーマーケットがあって、その隣にこれまた大きな映画館の看板が見えた。どうやらちょっとしたショッピングモールのようで、3人はいつもここで見ているらしい。

cinemex, メキシコの映画館,シネメックス,マイカル
こんな感じの映画館



 この映画館はCinemex(=シネメックス)という全国展開している映画館で、要するにマイカルシネマとかMOVIXである。ぼくの印象では、この時点でのメキシコの風景は全体的に昭和40~50年代の日本を思わせる古めかしさを感じていたが、ここだけは実に近代的でトーンもまんまアメリカなので、何だか不思議な気がしたものだ。


 中に入ってみると、国内制作映画の他にも普通にハリウッドの新作映画も多数上映しているみたいなので、選択肢は多そうだ。どうせなら『やわ肌の牝猫・夜のエクスタシー』とか『実録女秘書・果肉のしたたり』みたいなのをリクエストしたいところだが、どうやらその手の映画は上映していないらしい。というか、本当に上映していたら支配人の頭がどうかしてるとしか思えないし、むしろ違う意味で見てみたい

 結局、ぼくらは国内制作らしき映画を見ることになった。メキシコにいるのだからメキシコ映画を選ぶのはある意味当然のことだ。尤も、この時点ではぼくがみんなを代表して何かを選ぶ権利なぞ一切ないので、決定事項には無条件で「¡Sí Señor!(=イエッサー)」と従うまでである。


 とりあえずチケットを買ったものの、次の上映までまだ時間があるようなのでロビーで待つことに。とはいいつつもただボケッとしているのは退屈なので適当に館内をふらついてみると、隅の方にあるこぢんまりとしたゲームコーナーを見つけた。ちょいとメキシコのゲーセン事情に興味があったので近づいてみたら、そこには懐かしの『ハングオン』があるではないか

HANG ON,ハングオン,SEGA,セガ,レトロゲーム,体感ゲームハングオン
1985年に登場したSEGAのゲームで、当時としては画期的だった体感ゲームの走り。左画像のバイクがコントローラの役割を果たしていて、ハンドルにあるのがゲーム画面。
またがって車体を傾けることで画面上の自キャラを操作し、コースをひた走る。



 更に他の筐体を見てみると、「近所の小さいゲーセンでデモ画面を見たことがあるかも」くらいの知名度しかないと思われる『スノーブラザーズ』『タンブルポップ』も発見。まさか今は亡き東亜プランとデータイーストのロゴをメキシコで見るとは夢にも思わなかったので、かなり驚いた。

Snow Brothers,スノーブラザーズ,東亜プラン,レトロゲームスノーブラザーズ
1990年に東亜プランから登場した固定画面型アクションゲーム。敵を雪で固めてから蹴り倒したり、雪玉を転がして敵を倒すのが目的。画面内の敵キャラを全て倒すとステージクリア。敵を倒すとパワーアップアイテムの他に、なぜか寿司とか祝儀袋が出る。

Tamble Pop,タンブルポップ,DECO,データイースト,レトロゲーム,ゲーセンタンブルポップ
1991 年にデータイーストから登場した固定画面型のアクションゲーム。敵を掃除機で吸って吐き出したり、吐き出した敵の塊を転がして敵を倒すのが目的。画面内の 敵キャラを全て倒すとステージクリア。吸ってから一定時間以内に吐き出さないと掃除機のタンクが破裂してミスする。



 恐らく、これらのゲームはメキシコで人気があるから置いてあるわけではなく、単純に業者が別の人気ゲームの基盤を買った際に抱き合わせで買わされたものか、どこかのルートでタダ同然で手に入れた中古品だろう。こういう古いゲームが駄菓子屋とかではなく超近代的な映画館で普通に稼働している様を目の当たりにすると、やはりこの国も古い時代を生きているのだなと思ってしまう。
 というか、みんなが映画を見ている間にこれらのゲームを遊んでいたいと本気で思ったが、さすがにそんな要望を出す勇気なんてさらさらないので、後ろ髪を引かれる思いで上映時間を待つことにした。

 そして何だかんだで時間になったので本来の目的である映画を見ることになったのだが、この時点ではまだスペイン語の基盤すらまともに出来上がっていないので、映画の内容は全く理解できないし、今となっては一切記憶にない。かろうじて覚えていることは、人間模様を描いたヒューマンもののようで、視界に入る端々のシーンを見ながら、「何か汚くて狭い部屋だな。メキシコの安アパートの部屋はどこもこんな感じなのかな?」とか「タバコを吸いながらベッドに横たわるなんて危ないな。火事にならなきゃいいけど」とかいつもこの二人はイチャイチャしてるな。そういう文化なんだろうけど、はしたないったらありゃしない」といったことを断片的に思いながら見ていたことだけである。そのため、他の3人はともかくぼくにとっては勉強の一環にすらなっていないのだが、とりあえずぼくに出来ることはこの映画が終わるのをひたすら座って待つことだけだ。


 そんなこんなで映画も終わったのだが、帰りしなに他の3人は映画の感想を言い合っている。

 「なかなか良い映画だったね」
 「でも、主人公は何であの場面で“○○○○○○”って言ったのに相方を裏切ったのかな?」
 「ああ、そこは“○○○○○○”じゃなくて“×××××××”って言ってたから辻褄は合ってるはず」
 「そうか。だとするとヒロインがあのタイミングで旅に出たのかが納得いかないな」
 「あそこは前のシーンで相棒の兄貴が駆け落ちの話を持ちかけて、それから……」


 ていうか、あんたたち、すげーな!

 当然ながらぼくはこの会話には一切ついて行けないので、館内が暗いのをいいことに「入国してまだ日も浅いから相変わらず時差ボケが続いてるみたいで、つい寝てしまった」ということにしたので公然とこの会話に入らずにすんだ

 正直、この3人はもうスペイン語はかなりペラペラなのはわかっていた。休み時間とかで講師と話してる様を見ていても相当マスターしているのは明らかだったし、元々彼らはここに来る前にスペインとか別の国の語学学校でがっつりとスペイン語を学んでいたみたいだから、むしろこの時点での彼らは語学を学ぶというよりもボキャブラリーをもっと増やすとかネイティブと同等のスピードで会話するといったレベルにいるわけだ。


 ともあれ、彼らがCuernavaca(=クエルナバカ)を去った後もこの映画館には何回か行ったのだが、ぼくの場合は映画で語学力を高めるという方法はどうも適さないことに気づいた。 
 というのも、個人的に映画を見るという習慣があまりないということもあるのだが、どうしても自分に直接関係のない話題には理解力が急激に乏しくなるからである。尤も映画に限らず、ドラマとかニュースとか公共の場のアナウンスのような、一方的に情報を受信しなければいけないような状況だと、現時点ではかなり単語を忘れているということを差し引いても、現在進行形でちんぷんかんぷんである。要は、これがバカの壁というやつなのだろう。
 しかしその反面、自分にはネイティブと積極的に会話するといった身体で覚える方法がけっこう合っていると悟ったのはもう少し後になってからのことだ。

 しかしながら、これを機に行動範囲は一気に広がったので連れてってくれた3人には今でも感謝している。


 因みに、映画館の隣にあるスーパーというのがこれである。
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Comercial Mexicana(=コメルシアル・メヒカーナ)
メキシコシティに本社を置く大型スーパーチェーンで、国内のありとあらゆる場所に出店している。食料品だけでなく衣類・調理器具・家電・オーディオ・おもちゃ・工具・文具などあらゆるものを豊富に取り揃えているので、大抵の買い物はここで事足りる。




テーマ : 海外留学
ジャンル : 学校・教育

tag : メキシコ留学体験記2 ハングオン スノーブラザーズ タンブルポップ メキシコの映画 Cinemex シネメックス メキシコのスーパー

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Author:800ランプ
ルチャリブレがきっかけでメキシコに興味を持つ。
20世紀末、突然そのことを思い出しメキシコへ。民間の語学学校で言葉を学びつつ、運の良さも手伝って浮世を忘れるほどの生活を満喫。
以降も帰国してはお金を貯めては渡墨し、また帰国してお金を貯めては渡墨ということを繰り返していたら、社会のレールから脱落したので日本に落ち着く。
しかし先日、わけあって現実逃避もかねてまた渡墨。今回の日記はそのときのもの。

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