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【閑話休題】憶測で考えた昨今の留学事情

 ここに掲載されている旅行記は2009年夏の出来事で、留学はミレニアム近辺での出来事を乱雑にちりばめているのだが、旅行の荷造りをしている時、“初めてメキシコへ行った頃と比べて、持ち物もだいぶ変わったな”と思ったことを思い出した。
 
 といっても日用品や服の類ではなく持って行くつもりだった精密機器の類で、初めて行ったときに持って行った精密機器は、確かポータブルMDプレーヤーと専用の小型スピーカーくらいで、ゲームボーイカラーを持って行くかどうしようか迷った結果、結局持って行かなかった気がした。

 で、2009年の旅行で持って行ったのは、デジカメ・iPod・Nintendo DS・携帯電話・ノートPCだったのだが、当然ながら本体だけ持って行ってもバッテリーが切れたらムダに精密なゴミになってしまうので各々の充電ケーブルも必要なわけだが、むき出しに入れておくと絡まったり紛失するに決まっているので、ケーブル収納袋として100円ショップで買った小型のポーチにそれらを入れていた時に改めて冒頭のことを思ったわけだ。


 そんなことを最近思い出して、ふと疑問に思ったことがある。
 それは、今現在世界各地で現地の言葉を勉強している人たちは、ちゃんと習得できているのだろうか、ということである。


 言い回しが懐古主義的になってしまうが、ぼくが初めてメキシコへ行った頃はリアルタイムの日本の情報を得るのがけっこう難儀だった。

 何度か書いたが、初めて行った当時は日本でもメキシコでもインターネットはそれなりに世間に普及していたものの、黎明期ということもあって今とは比較にならないほどインフラもサイトの選択肢も貧弱だった。ネットカフェもあるにはあったが現在ほど乱立するほど多かったわけではなかったし、仮にあったとしても当然ながら使用環境は現地に合わせているので、例えばYAHOO JAPANのページを開いても日本語(というか2バイト文字)は確実に文字化けしていたから何が書いてあるのかはわかるはずもない。なので、そのページに掲載されている画像で内容を推測するしかなかった。

 これが芸能とかスポーツ欄だったら、

 「もしかしてこのタレント結婚したの? それとも熱愛が発覚しただけ?」

 とか、
 
 「ホームランかサヨナラヒットかはわからないが、どうやら松井の活躍のおかげで巨人が勝ったらしい」

 と、大まかには間違ってなさそうな推測は立てられるが、政治欄ともなると、基本的に政治家がなにやらスピーチないし記者にマイクを向けられている画像だったりするので、打ち出した政策の所信声明なのか、悪い噂の弁明なのかの区別がつかないので、情報収集としては当然役に立たなかった。

 尤もぼくの場合は、後に学校の近くで日本語を教えている日本語教師と接点ができ、その人の家では海外在住日本人向けのNHKを受信していたのでそれなり に日本の事情はリアルタイムで知り得たのだが、それまでは家族なり知人なりに電話してその時世間を賑わしている事件や世相を聞き出すか、入国して間もないであろう新しい日本人生徒に聞くくらいしか知る術がなかったのだ。


 そしてついでに、電話事情も今とは大幅に異なっていた。
 当時の携帯電話には海外ローミングどころか、CMで“遂に着信音が2和音になった!”と大々的にPRするような時代だったので、外国で使えもしない携帯をわざわざ日本から持ってくるような輩はいなかったし、メキシコでも携帯を持っている人はまだ少数派だったので、現地仕様の携帯を外人が気軽に購入できるのか、そしてわざわざ買う必要性があるのかすらもよくわからなかった。

 しかもメキシコの場合は国際電話料金が思いのほか高い上に通話状態もかなり悪く、確か当時の記憶では現地の公衆電話から日本にかけようものなら、相手方につながっただけで日本でいう105度数のテレホンカードの7割近くの度数が消費されてしまい、ただでさえ音が小さく今にもブツ切りされかねないほどスリリングな状態でありながら、ものの1~2分で度数が尽きて強制終了してしまうほどだった。

 なので、日本に電話をかけたかったら国際電話会社の国別国際電話番号をプッシュして日本人オペレーターにつなげ、相手の電話番号を伝えてコレクトコールでかけるのが一般的だった。
 しかも、国際電話会社のオトクな国際通話サービスに申し込んでいたとしても今にして思えば通話料がかなりべらぼうな額だったので、いくらコレクトコールとはいえそう頻繁にかけるのは気が引けるような時代だったのだ。



 しかし翻って、今はどうか。

 PCは、高性能でリーズナブルなノートPCが出回っていることもあってか、海外にも持って行くのはもはや日常の光景になっている。ネット接続にしても、現地対応の無線LANカードみたいのを使えば大抵の場所なら簡単にネットが見られるし、そういうのがなくても最近ではどこもwi-fiエリアが増えたこともあり、wi-fiコネクタみたいなのがあれば普通にネットは見れる。もちろん母国から持参しているわけだから文字化けの心配は一切無い。
 それに現地で流通しているデスクトップPCも、アジアのメーカーだったら日本語は問題なく表示できるようになったので、ネットカフェとかでも快適なネットサーフィンはほぼ約束されている(ただしキーボードは現地仕様なのでかなや漢字を入力することは不可能だが)

 そして、PCの進化に伴ってwebサイトの種類や質もかなり進化している。
 YOUTUBEみたいな動画共有サイトで母国のテレビ番組やニュースも普通に見れるようになったし、podcastの番組も簡単にダウンロード・視聴ができる。
 それに、FACEBOOKやmixiといったソーシャルネットワークサイトもかなり充実しているので、気軽に現地の友人や家族ともコミュニケーションが取れる。もっと言えば、文字だけのやりとりで物足りないのならskypeを使えば無料で会話ができる世の中である。

 さらに今の携帯も、折りたたみ式もスマートフォンも場所を問わず通話・ネット・メールはできるようになったし、今のやつは海外で使えるのは当たり前な上に通話料もだいぶお安くなったので、海外へ持参するのは日常になっている。


 兎にも角にも、ネットワークにおいては国境らしき境界線はほぼ皆無なので、長期間海外にいても環境さえ整っていれば母国の情報が不足するということはないわけだが、逆に言えばそれだけ母国語に触れる機会が身近になっているということは、その分外国語に費やす時間や機会が減っているということにもなる。
 
 少なくともぼくの場合は、日本や日本語が身近になかった環境だった故にそれなりに言葉を習得できたように思う。勿論人によっては環境に関係なく覚えられるだろうが、実際2年前の旅行でも頻繁にネットカフェに行っては日本のサイトを見まくっていたことを考えると、もし今の環境で留学していたら目的が違うことを考慮しても相当マズいことになっていた気がする。
 それこそ、することがないからといって日がな一日某巨大掲示板を見たりpodcastを聞いたり、日本の番組を見てたりした結果、わざわざ海外くんだりまでいって日本での日常と大して変わりのない生活をしたまま時間が過ぎていたというオチになりかねなかっただろう。これはあくまで個人的な考えだが、海外で接する日本語は思っている以上にありがたくもあり頼もしかったりするので、意思次第では何だかんだで頼ってしまうのだ。

 
 まあ逆に言えば、現在のネットワーク環境だったらよほどの災難が起きない限りはホームシックにかかることもないだろうし、むしろそれのおかげでネイティブとの交流が生まれて習得の質とスピードが向上してる人もいるだろうし、だからといって全員が全員それらを持参するわけではないだろうから一概には言えないが、とりあえず言えることは、この10年でのネットワーク環境の進化と発展に驚くと同時に、大した経験もないくせにエキスパート気取りで勝手な憶測で勝手に憂う自分の加齢具合に、勝手に複雑な心境に陥った次第である。





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テーマ : メキシコ
ジャンル : 旅行

tag : 昨今の留学事情 コレクトコール MD 昔の海外PC事情

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800ランプ

Author:800ランプ
ルチャリブレがきっかけでメキシコに興味を持つ。
20世紀末、突然そのことを思い出しメキシコへ。民間の語学学校で言葉を学びつつ、運の良さも手伝って浮世を忘れるほどの生活を満喫。
以降も帰国してはお金を貯めては渡墨し、また帰国してお金を貯めては渡墨ということを繰り返していたら、社会のレールから脱落したので日本に落ち着く。
しかし先日、わけあって現実逃避もかねてまた渡墨。今回の日記はそのときのもの。

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